理究の哲学(エンジン)

第二章 自分ノ学

第一項 自己分析のススメ

― 自己肯定感 ―

さて、自己愛の表れ方は、プラスとマイナスがあります。

プラス面では自己肯定感。
よく教育評論家(特に尾木直樹氏、通称尾木ママが好んで使う)が、この用語を使うので知っている人も多いかもしれません。
自己肯定感は、”自信を抱くことで生きる意欲を高める重要な感覚”といわれています。”自分は努力できる、自分はこれが得意だ”といった感覚は、人生を前向きに進めさせる原動力になります。リーダーには、良くも悪くもこの感覚が備わっていないと勤まりません。
何事もバランスが大事です。自己肯定感があまり強すぎるとプライドだけが高く、鼻持ちならぬ人間になるので注意です。逆に、この自己肯定感が弱いと、いつもおどおどした頼りない人間に見られます。

マイナス面は、独りよがりや思い上がり。
自画自賛したり、自己陶酔したり、他者から見ると時に眉を顰めたくなることもあります。自己愛が傷ついた時に時々表れるようです。
マイナス面といっても、健全な”自慢”は周囲の温かさが必要です。50歳を過ぎた大人達は、だんだん他人から褒めてもらえなくなります。自己愛を確認し、自己肯定感を味わうために、公然と「俺、スゲエだろう!?」「な、な、これ俺がやったんだぜ!」なんて言う時があります。あまり頻繁に言われても困り者ですが、時には「え~まじっすか!」「すご~い!」「さすが○○さんですね~!」とフォローも潤滑油として大事。
今後ますます加速する高齢社会を温かく見守る心得でもあるし、マナーになるのかなぁ、と私は考えています。(「俺、スゲエだろ!」)。

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