理究の哲学(エンジン)

第二章 自分ノ学

第七項 虹色人生設計と自分史記録

― 第6段階(藍) 61歳から72歳 成熟期 ―

【特徴と現象】

自分が人生にかけたものを後輩に伝えていく時期です。
第一線に留まりながらの後輩育成は難しく、創意工夫が必要です。権限委譲を、段階を踏んで、次世代へ無理なく、スムーズに運ばせる仕事が重要課題になります。
これは、家庭でも会社でもしなければなりません。
・仕事の集大成(『理究の精神Ver2.0』、『理究の哲学(エンジン)』、『子育て方程式』)
・新商品開発に取り組む・会社継承の準備と実行、最前線での仕事リタイア
・執筆活動・孫達の教育プランⅠ作成・旅行プランⅠの作成と実行
・学びと遊び(囲碁昇段審査に挑戦、英語資格取得、ITスキルアップ、日本の歴史本の乱読、作詞作曲活動、弾き語り100曲)
・「男の料理」レパートリー30選

【解説と雑話】

私は、このステージのスタートラインに立ちました。何とも言えない焦燥感に包まれることもあります。勿論充実感もあります。
仕事の集大成のひとつとして、意匠惨憺、悪戦苦闘の末、この研修テキスト『理究の哲学(エンジン)』を執筆しました。全力投球できる状況・環境に恵まれたことに感謝しています。
10年前には、数人のサポートを得ながら『理究の精神Ver1.0』を著しました。その後に、リーマン・ショックがあり、東日本大震災もあり、中小企業としての浮沈の経験を味わいました。
業績が好調でも、資金が回らなければ企業としては病んでいきます。社員への報酬や働く環境の改善は、企業の拡大ができなければ実施できません。金融機関との関係が”好不況”によって左右される現実との戦いがあります。
「生きるか死ぬか」という表現が決して大げさではない苦境も経験しました。
ただただ、”運が良かった””人材に恵まれた”と感謝しています。
この10年間で校舎とスクラップ&ビルドし、利益率を向上させるための施策をとってきました。保育事業部を強化し、委託事業、直営事業も拡大してきました。(株)理究単体での売上30億円を達成しました。理究グループとしても35億円規模になりました。
組織は、現状維持のままでは衰退します。新陳代謝ができない生命体は老化するのです。しかし、循環させながら成長させることは言うほど容易くはありません。経営者として「組織運営」をどう描くのかが、現在最大の課題です。
この第6段階の役目は、最終の第7段階を健康で、キチンと生きるための準備期間という位置づけです。老人として、誰にも迷惑をかけないよう自立した生活を営むために、健康に留意することは当然です。それに加え、衣・食・住に関する家事全般の基本スキルを、このステージで学ばなければと考えています。

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