理究の哲学(エンジン)

第三章 脳と心ノ学

第五項 人間観察:4つの眼で覗く

― 第二の窓(心)は、「盲点の窓(心)」 ―

他人は知っているが自分が知らない私。
え?そんなことあるの?って思う人もいるかもしれませんね。

実は、よく観察すると面白いことを発見できます。
よく、独り言を言っている人、あなたの周りにいませんか?
ため息ばかりついている人、あなたの周りにいませんか?
ついつい人の悪口を言ってしまう人、言っている本人は意外とケロッとしていますが、聞いている者としてはドキッとします。あなたの周りにいませんか?

昔、ドキッとし、困惑を憶えた経験があります。顧問の先生に指導されているのに、ペンを無意識に放り出す社員がいました。指導されているのでメモを取りながら聞きます。先生の指摘を受け、パソコンに入力し直します。そのときに持っていたペンを放るのです。それを、指導されるたびに、その動作を繰り返します。同席している私には、最初、にわかに信じられませんでした。
「え?まじ?おいおい、何やってんの?」って感じです。

その時の状況や雰囲気もあり、即座に注意できませんでした。顧問の先生の表情も、徐々に変わっていくので、タイミングを見計らって(慌てて)別室に呼んで質しました。ところが驚くことに、本人は全く気がついていないのです。意識していません。

「え?え?私、そんなことしていました?」
・・・・口元が震えながら「ほ、ほ、本当に申し訳ありません」
嘘みたいな、本当の話です。10年以上昔の話。

昔から「無くて七癖」という言葉があります。
チョッとした言葉の使い方(「あのぉ~、あのぉ~」と頻繁に使う)や髪の毛を頻繁に触る仕草など、他人は、直した方が良いのになぁ、と思っていても本人は全く無意識なので気づいてない自分です。
「あの人、自分では気づいてないけど〇〇だよね~」というものです。

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