理究の哲学(エンジン)

第五章 保育・幼児教育の考察①

10【6歳の選択・・その3】(2013.06.03 掲載)

2015年春に日大藤沢小学部が、小田急江ノ島線六会駅徒歩8分に開校する。先日、校舎予定地を見る機会があった。附属中学・高と大学の生物資源科学部が併設している。環境は抜群だ。博物館もあり、グランドも広く魅力満載。教育内容の構築、教師陣の体制も着々と進行しているようだ。大いに期待したい。今年、開設した慶応義塾・横浜初等部に続く魅力校の出現で、県民にとってはまた選択肢が広がる。が、誰でも入学できるわけではない。定員があるから選抜せざるを得ない。
小学校受験というと「お受験?」と呼ばれているように「特殊性」を感じる方も多いだろう。無理もない。神奈川県内では、27校の私立小と2校の国立付属小しかない。私・国立小学校に通っている子供は神奈川県下では3%ほど。圧倒的に少数だからだ。
さて、小学校受験するかどうかは、100%親の意向で決まる。が、合否は別問題。100人の枠に200人が応募すれば、100人は不合格。単純明快な論理。どんなに努力してきても結果は約束されない。だから準備のプロセスや結果に対するシミュレーションを大事にしたい。
なぜ、小学校受験をさせたいのか。父親と母親の教育に対する考えは、どこが同じで、何が違うのか。親として大切にしている優先順位は何か。どのような子に育ててきたのか、どのような子にしたいのか。志望理由は何か、なぜ、その学校でなければならないのか。他の選択肢はないのか。
私・国立小学校受験を無闇に推奨しているのではない。人気校は、狭き門であるし、受験は真剣勝負。生半可な気持ちでは成就しない現実もある。そのことも含めて我が子の将来の進路を、「6歳の選択」という視点から夫婦で話題にしたらどうだろうか。夫婦のコミュニケーションの濃さは、子育て力に直結する。
「学校選択」を1つのチャンスだと考えたら子育てがもっと面白くなる。「教育環境は与えられるものではなく、選ぶもの」という考え方を持つと子育て視界が広がる。政治や教育行政にも関心が広がる。なぜって?すべての学校運営に税金が投入されているからだ。国民には、教育に対する義務も権利もある。
6月から、各地域で私立小学校フェアが開催される。
え!?こんな面白い学校もあるの!?新しい出会いがあるかもしれない。

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