理究の哲学(エンジン)

第二章 自分ノ学

第五項 自分の”生き様”を俯瞰する

― 「人生84年 = 12年 × 7段階」 ―

私は、偶然にもある本に触発され、「人生84年 = 12年 × 7段階」というものを設定する機会を得ました。いつ自分の死が訪れるかわからないのが人生なので、先手というか勝手に考えてみました。そして少しずつ記録し始めました。エクセルで管理しています。大げさなものではありません。自分の歴史、家族の歴史、会社の歴史のポイントを綴っているだけです。○○年学校卒業とか○○年長男誕生などから、毎年会社で公表しているキャッチフレーズなど、心血注いできたものを中心にできるだけ一行レベル・・・”備忘録”の一種といえば言えなくもありません。
「7段階」ならば記憶もしやすく、人にも伝えやすいので気に入っています。管理画面には色をつけています。「7種類」→「7色」→「レインボーカラー」
そう、赤(あか)・橙(とう)・黄(おう)・緑(りょく)・青(せい)・藍(らん)・紫(し)の「7色」。

この項の冒頭に挙げた学校歌は、まさにこれから飛翔する青年(13歳~18歳)にふさわしい躍動感を感じさせる歌です。多くの校歌には学校名が入るのに、この学校にはなく、面白いと感じました。

中学・高校時代は、私の「虹色人生設計」でいうと第二段階(13歳~24歳)に当たります。カラーは橙色(だいだい)。
この段階は、”試行錯誤、迷走、勘違い、なんでもOK。がむしゃらに学び、夢中で鍛え、転んで傷つく青年期”という位置づけ。きちんきちんと順序だてて進むわけがない”だいたい”でいい時期なのです。神経質に育ててはいけない時期だから”だいたい”=”適当”=”およそ”の寛大な感覚が必要です。
この時期は、中学→高校・不登校・浪人・ニート・専門学校・大学・休学・復学・就職・大学院(修士)・留学→就職・大学院(博士)と、長い人生の中でも、とりわけ所属の変化が激しい時期になります。時には、所属すらしていない人生の空白期にもなります。同級生たちが、何をしているのか多岐に渡るのがこの時期。

「人生設計と自分史記録」は、人生の暦みたいなもので、どう設定しても構わないわけです。区切りのよい10年でもいいし、7年でもいいのです。バカらしいかもしれませんが、表にしてみると全体像が見えるのです。「人生の終息」が言葉ではなく、実感として見え始めます。
『アルマゲドン』という名作映画の主人公(ブルース・ウィリス)は、地球を救うために、自分の故郷や家族を救うために、死に立ち向かっていきました。まさに時間との戦いの中での死の決断です。娘の恋人を救うために自分が犠牲になります。カッコ良すぎます。使命感を持った行動ですが、主人公の心中を察すると涙が止まりません。内心悔しかったに違いありません。
もしも、自分自身にいきなり、準備もなしに死が迫ったら
「おい!勘弁してくれよ!」
「あと1年だけ待ってくれ!」
「なんで、俺だけ!」
と叫びたくなるでしょう。この「人生設計と自分史記録」は、その悲痛を少しだけ和らげる特効薬になります。

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