理究の哲学(エンジン)

第五章 保育・幼児教育の考察①

7【6歳の選択 その2】(2012.09.24 掲載)

「ふっくら秋の味覚」としてイガ栗の見事な写真が神奈川新聞の朝刊(9月14日)で紹介されていた。クリ拾い、サツマイモ掘り、ヤマイモ堀り、梨狩り、みかん狩り。幼稚園や保育園でも行事としてはある。が、まぁ、それとは別に親子で体験するのも一興。自分達の手で収穫したモノは格別だ。それを料理して“ありがたく”食べる。余分な食材は、お裾分けをしよう。人間交流術の原点でもある。5、6歳ならば、パパ、ママの支援で、事前に調べることもできる。せっかくの体験に興味を持たせることは能力アップにもつながる。
さて、秋といえば、神奈川県内の私立小学校受験スタートが、今年は10月23日(火)。あと1ヶ月に迫っている。今回は「学校選択」について触れよう。
「選択」とは、自らの意思で判断する事だ。学校選択は、幼い子にはできる筈もない。よって、親(近親者)の役割となる。選択肢は大きく3つ。国立附属小、私立小、公立小。家庭の方針として小学校は徒歩圏内と決めているならば、選択肢は絞られる。もっとも、神奈川県下の97%の年長児は、近隣の公立小学校に進む。すなわち、国立附属小か私立小学校を選択する方は少数派。その中で、国立附属小は、不動の人気校だ。私立小学校は、各々特徴があるので面白い。今年は、慶応横浜初等部の初入試が11月の中旬に行われる。私立小も選択肢は僅かだが増えたことになる。
受験する、しない、にかかわらず「6歳の選択」という機会に、我が子の将来の進路選択のこと、現状の育ち方、などを夫婦で確認することを奨めたい。最重要事項は、教育に対する価値観や考え方を夫婦間で整理することだ。躾や習い事から勉強、学校選択にいたるまで様々だ。「○○学校に行かせたい」と思いついたら、先ずは「どうしてなのか?」「いくらかかるのか?」の情報を共有したらいい。費用は、当然、家計に直結する。先ずは現実認識すること。それから優先順位を考えることだ。
次に、「我が子情報」。たとえば、基本的生活習慣は身についているか。自分のことは自分でやろうとしているか。お手伝いはしているか。友達との人間関係は良好か。といった些事ではあるが大切なことを、秋の夜長に、秋の味覚を堪能しながら。ただし、我が子の欠点探しに終始しないこと。さすれば、ほのぼのとした場になること間違いナシ。

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