理究の哲学(エンジン)

第五章 保育・幼児教育の考察①

9【人間関係能力を磨くチャンスあり】(2013.03.18 掲載)

3月は別れの季節。様々なイベントが目白押しだ。
幼稚園や保育園の多くは、3月中旬に卒園式を行う。
♪ いつのことだか  思い出してごらん ♪
この歌(思い出のアルバム)を聞くと、条件反射のように目頭が熱くなる人は多い。未熟な幼子を育てた充実感と安堵感が涙腺を緩ませるのだろう。最近はイクメンが増え、夫婦揃って式に参加する姿が目立つ。このような大イベントは、人生で数えるほどしかない。よって、ここは父親の出番である。
映像機器で、記念として残すことだけでも意義深い。が、さらに我が子の能力開発に繋がれば、一石二鳥。ポイントを2点だけ触れる。
先ずは、イベントは、「人間関係能力」を磨くチャンスと捉える。
文字で書かれた(ひらがな・漢字)先生や友達の名前を読ませよう。子どもは、音声と文字を結びつける操作をする。パパが聞き手に徹すれば、子どもは得意満面に話すだろう。さらに、友達がどのような特徴、性格なのかをじっくり聞く時間をとってあげること。誰でも長所も短所もある。できるだけ長所を聞いてあげるようにしたい。
「○○ちゃんはおしゃべり?ほぉー活発なんだね。」「○○くんは、サッカーが上手。足が速い?俊足なんだぁ」
性格などを表現する語彙数を増やすよう工夫をするといい。欲張らず、我が子のコメントを復唱するだけでもいい。我が子だけ写真やビデオを撮るのではなく、関係者を満遍なく記録していくと活用範囲が広がる。
次に「段取り力」を養うチャンスと考える。イベントは非日常的世界。特別な準備やタイムスケジュールとなる。パパが、普段仕事で実践しているような準備リストを家族で共有化するのもいい。何を、いつ、どのように準備するのか、そのプロセスを子どもに見せたい。場当たりではなく、計画しているパパの姿を。
新学期になると、それぞれ新しいステージに上がる。今すぐカレンダーにXデーを記入し、カウントダウンをしよう。ワクワク感を演出するのも大事。
「父親が子供のためにできる一番大切なことは、子供たちの母親を愛すること」(セオドア・ヘスバーク)
至言である。パパは、何かと忙しいママをサポートしてこそ、ママの笑顔を引き出せる。子どもを温かく包み込む家庭を作り出す努力こそ父親の役割。子どものイベントを活用しよう。

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