ステップアップ!!〈幼児編〉
Q. 身体能力の発達とは?
A. 行動体力と健康体力を付ける
NHKの「おかあさんといっしょ」という超人気番組(対象2~4歳)がある。54年も続いているというから驚く。この4月から「おとうさんといっしょ」が登場した。毎週日曜日の週1回だ。イクメン(育児・家事パパ)が話題になっているが、実は、子どもと遊ぶことが不得意な父親も多い。そんなパパにとっては救いの応援番組となるだろう。
このコラムでは、幼児期の能力の発達を①言語能力の発達②身体能力の発達(手先の器用さ、運動能力)③社会性の発達(人間関係能力、ルールの順守)④問題解決能力の発達(狭義の知的能力)⑤精神力の発達(自制心、我慢する力、やり抜く力)⑥知的好奇心の発達―と便宜上六つに分類して考えている。幼児の能力は未分化の状態にあり、相互に関係し合い、また重なり合ってもいる。発達の速度も個人差が激しい。
今回は、②身体能力の発達について触れたい。
身体能力=運動能力=体力と考えてもいい。体力は、走る、跳ぶなどの“行動体力”とケガや病気になりづらい“健康体力”、大きく二つに分類できる。
健康体力は、多くの家庭で気を付けているはずだ。栄養のバランスや衛生管理も昔とはずいぶん違う。はなを垂らしている子どもはみかけない。
行動体力は。身体を動かすこと(遊ぶ、運動する)で強化される。身体能力の発達で、大きな変わり目は、何といっても“二足歩行”からだ。自分の足で立ち、自らの意思で歩くことができる。その時の乳幼児の表情は、喜々としていて、弾んでいる。弾んでいる。周りで見ている両親や祖父母たちは、転ばないかどうか、ひやひやしながら、よちよち歩きを守りながら、一緒に感動を味わう。
その時に「きちんと歩け」だの、「もっと速く」だのとは決して言わない。ここに子育て方法の大原則、「励ます、待つ、喜ぶ、我慢する」がある。
さて、幼児の運動能力を伸ばすこつは単純明快だ。「動く遊びを楽しませる」こと。幼児期に伸ばす運動能力要素は、神経系=身のこなし能力だ。非日常的な動き―よじ登る、ぶら下がる、逆立ちになる―遊びの中でやる動きだ。“運動神経”の基礎がつくられる。
世間一般では、運動が身体の健康のためと考えられているが、脳科学者の中には「運動の第一の目的は脳を育てて、よい状態に保つことにある」と断言する人もいる。運動神経の良い人は、概して頭も良い。
(どんちゃか・理英会代表 米田 正人)

