神奈川新聞 連載コラム

116回 ザ・チャレンジ!(小学校受験編)注目校の入試傾向は?

  • 2024.3.29

神奈川新聞 2023年3月24日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴

【紙面本文】

注目校の入試傾向は?
面接実施せず行動観察強化

2023年秋実施の小学校受験の注目校は面接を行わず、行動観察を1次試験と2次試験の両方で実施した洗足学園小学校です。
行動観察1次と2次の評価の観点は同じで、より深く、しっかりと子どもを観察しました。子どもたちから聞き取ったテスト内容の一部を紹介します。

【集団制作】
チームで相談して描く動物を1つ決める。
その動物をそれぞれ自分の画用紙に描く。
その動物の家を、折り紙をちぎって貼る。
できたら周りに、好きな絵を描き足す。

【名前決めゲーム】
1チーム7~8人、1教室5~6チーム。
呼んでほしい名前(ニックネーム)を自分で決める。
ボールを持って、自分が決めた名前を発表する。発表したら、ボールを隣の子に渡す。
椅子から立ち、他の子どもとジャンケンをする。
勝った人は自分の名前は何かを負けた人に聞く、負けた人は勝った人の名前を答える。

【カード質問ゲーム】
ミシン目に沿ってカードを切り、4枚にする。
トランプのババ抜きのようにカードを引いていく。
引いた人がカードの絵に合う質問をしてカードを引かれた方が答える。

【チーム質問ゲーム】
カード質問ゲームのチームを4人と3人の2チームに分ける。
それぞれのチームで、さっき質問された問題を思い出す。
チームで誰か1人の聞かれた質問を決めて発表する。
発表を聞いたチームはみんなで答えを発表する。
課題としては、先生の話だけでなく、お友だちの話をしっかり聞く必要があることがポイントでした。
先生の話をしっかりよく聞く子どもは、たくさんいるかもしれませんが、子どもたちだけになると、自分のことに夢中になり、お友だちの話が聞けなくなる子どもは少なくありません。
そういった点で子どもたちを良く知ることのできる出題になっていました。

※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。
実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。