ステップアップ!!〈幼児編〉
Q.知的好奇心どう伸ばす?
A.意欲の芽を大切にして
今回は知的好奇心の発達について述べよう。
文部科学省は、児童・生徒の学習状況を
⓵関心・意欲・態度
⓶思考・判断・表現
⓷技能
⓸知識・理解
の四つの観点で評価するよう学校に求めている。小・中学生になれば成績がテストの点数だけではなく、観点別評価を総合して通知表が付けられる。評価も集団の中の順位を決める相対評価ではなく、個々の到達度を測る絶対評価になる。
右記の四つの観点は、すべて幼児期から連綿とつながっている能力である。特に注目すべきものは①であり、知的パワーの源と言っていい。
小中学生を見ていて一番手を焼くのは、勉強ができない子、ではない。学習時間が確保できず、また先生との相性が悪く成績不振な子はいる。そういう子は手当て次第で何とかなる。刺激次第で目が輝いてくる。
心配な子は、“のれんに腕押し”状態の子だ。何事にも消極的な子どもだ。
「あれ?何だろう?」
「うん?変だなぁ。どうして?」
「これ面白いなぁ」
という心の動き=興味・関心は、自発的行動の発火剤だ。「やりたい、知りたい」という意欲の芽を大切にしたい。
幼児段階でわが子の成績を気にする親はまれだ。ところが数年たつと多くの人は変わる。成績に関心を持ち、干渉が始まる。しかし小学高学年ぐらいからは、コントロールが利かなくなる。幼児期こそチャンス。
ポイントは三つ。
第一に、わが子をじっくり見て、待つ。見れば、何が好きなのかがわかるはず。夢中になっていることをできるだけ中断させない余裕を持ちたい。そうすれば“待てる”。短気な親は子育て失敗率が高い。
第二に、人間である前の“生き物”としての感覚を研ぎ澄ませる機会を与えたい。たとえばにおいを「くん、くんくん」と嗅ぐことを、しつけとかマナーという基準で禁止するのではなく、「どんなにおい?酸っぱい感じ? 甘い感じ? 腐っていない?」と自分の感覚を磨くようにさせたい。においに敏感な子どもは頭脳明晰だ。感性を磨く、身体を鍛えたい。
第三に、論語に「知る者は、好むものに及ばず、好むものは楽しむものに及ばず」とある。楽しむことが一番という考え方だ。
幼児は遊びながら学ぶ。その遊びの質が、仲間と時間と空間で決まる。
(どんちゃか・理英会 代表 米田正人)

