神奈川新聞 2026年8月24日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴
【紙面本文】
道のりに条件 設問への対策は?
迷路やパズルで遊び 試行錯誤しよう
小学校受験の近年の出題から特徴的な問題のご紹介です。今回は精華小学校の問題から1題。
<問題>
赤色の家からスタートし、青色の家をすべて通って黄色の家までいきます。同じ家を2度通ることや斜めに進むことはできません。通った道に線を引きましょう。

<ポイント>
この課題では、ゴールまでたどり着くこと以上に、「条件を整理しながら最後まで考え抜く過程」が重視されています。青い家をすべて通る、同じ家は二度通らない、など複数の条件を同時に意識しながら、先を見通して道順を組み立てる必要があります。一歩進むたびに「この進み方で最後まで行けるか」を考え続けるため、計画性や論理的思考力、そして根気強く考え抜く力が求められる問題です。
精華小学校が見ているのは、ひらめきやスピードではなく、条件を正しく理解し、情報を整理しながら筋道を立てて考える力です。途中で行き詰まっても諦めず、別の方法を試しながら最後まで取り組める粘り強さも大切な評価のポイントです。
こうした力は、小学校入学後の算数や国語など、あらゆる学習の土台となります。文章題や図形問題では条件を整理して考える力が必要となり、一度で答えが出ない課題にも試行錯誤しながら取り組む姿勢が求められます。また、学校生活においてもルールを理解し、自分で判断しながら行動する力へとつながっていきます。
ご家庭では、迷路やパズル、ボードゲームなどを楽しみながら「どの道なら最後まで行けそうかな」「他の方法はあるかな」と考える機会を増やしましょう。すぐに答えを教えるのではなく試行錯誤する時間を大切にし、正解だけでなく考え続けた過程や工夫を認めることで自ら課題に向き合い、粘り強く挑戦する姿勢が育まれていきます。
※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。

