神奈川新聞 連載コラム

7回 ステップアップ!(幼児教育編)幼少期教育は必要なの?

  • 2012.3.26

7【6歳の選択 その2】
神奈川新聞2012年9月24日 朝刊掲載

「ふっくら秋の味覚」としてイガ栗の見事な写真が神奈川新聞の朝刊(9月14日)で紹介されていた。
クリ拾い、サツマイモ掘り、ヤマイモ堀り、梨狩り、みかん狩り。幼稚園や保育園でも行事としてはある。

が、まぁ、それとは別に親子で体験するのも一興。自分達の手で収穫したモノは格別だ。

それを料理して“ありがたく”食べる。

余分な食材は、お裾分けをしよう。

人間交流術の原点でもある。
5、6歳ならば、パパ、ママの支援で、事前に調べることもできる。
せっかくの体験に興味を持たせることは能力アップにもつながる。

さて、秋といえば、神奈川県内の私立小学校受験スタートが、今年は10月23日(火)。
あと1ケ月に迫っている。
今回は「学校選択」について触れよう。

「選択」とは、自らの意思で判断する事だ。
学校選択は、幼い子にはできる筈もない。
よって、親(近親者)の役割となる。
選択肢は大きく3つ。

国立付属小、私立小、公立小。
家庭の方針として小学校は徒歩圏内と決めているならば、選択肢は絞られる。

もっとも、神奈川県下の97%の年長児は、近隣の公立小学校に進む。
すなわち、国立付属小か私立小学校を選択する方は少数派。
その中で、国立付属小は、不動の人気校だ。

私立小学校は、各々特徴があるので面白い。
今年は、慶応横浜初等部の初入試が11月の中旬に行われる。
私立小も選択肢は僅かだが増えたことになる。

受験する、しない、にかかわらず「6歳の選択」という機会に、我が子の将来の進路選択のこと、現状の育ち方、などを夫婦で確認することを奨めたい。
最重要事項は、教育に対する価値観や考え方を夫婦間で整理することだ。
躾や習い事から勉強、学校選択にいたるまで様々だ。

「○○学校に行かせたい」と思いついたら、先ずは「どうしてなのか?」「いくらかかるのか?」の情報を共有したらいい。
費用は、当然、家計に直結する。
先ずは現実認識すること。
それから優先順位を考えることだ。

次に、「我が子情報」。
たとえば、基本的生活習慣は身についているか。
自分のことは自分でやろうとしているか。
お手伝いはしているか。
友達との人間関係は良好か。
といった些事ではあるが大切なことを、秋の夜長に、秋の味覚を堪能しながら。

ただし、我が子の欠点探しに終始しないこと。
さすれば、ほのぼのとした場になること間違いナシ。

(「どんちゃか」「理英会」代表・米田 正人)