神奈川新聞 連載コラム

132回 ザ・チャレンジ!(小学校受験編)図形の特徴を問う設問 対策は?

  • 2026.6.2

神奈川新聞 2026年5月25日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴

【紙面本文】

図形の特徴を問う設問 対策は?
日常の遊びで 観察する力を育てよう

小学校受験の近年の出題から特徴的な問題のご紹介です。今回は青山学院横浜英和小学校の問題から1題。
<問題>
図の左の線と同じになるように、右側に線を書きましょう。

<ポイント>
左に提示された図形の「規則性」や「構成の特徴」を正確に捉え、それを右側で再現する力を問うものです。単なる模写ではなく、「どのようなルールで線が引かれているか」を理解し、それを別の枠の中で再構成する必要があります。
ここから小学校が見ている力として、第一に「観察力」が挙げられます。点の配置や線の向き、交差の仕方、対称性など、細部に目を向けて正確に捉える力です。第二に「規則発見力」です。「これは対角線で結ばれている」「一定の間隔で折れ曲がっている」など、規則として理解する力が求められています。さらに理解したルールをもとに、別の場所で同じように構成し直す力が必要で、手先を上手に使う「巧緻性」も必要になります。

これらの力は、入学後の学びに直結します。たとえば算数では、図形の性質理解や規則性の発見(数列・パターン学習)に結びつきます。また、国語においても、文章の構造や論理の流れを捉える力の基盤となります。

ご家庭での対策としては、まず「よく見る習慣」を育てることが大切です。間違い探しや図形模写、積み木やブロック遊びなどを通して、形や配置に意識を向けさせましょう。日常の遊びの中で楽しみながら取り組むことが、最も効果的な準備となります。また、点つなぎや簡単な図形描写から始め、徐々に複雑なパターンへと段階的に取り組むとよいでしょう。「同じように描く」だけでなく、「どういうルールか」を考えさせる関わりが、思考力の伸長につながります。

※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。