神奈川新聞 連載コラム

128回 ザ・チャレンジ!(小学校受験編)「連続運動」の設問 どう備える?

  • 2025.10.29

神奈川新聞 2025年10月27日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴

【紙面本文】

「連続運動」の設問 どう備える?
楽しみながら外遊びを!

小学校受験の近年の出題から特徴的な問題をご紹介します。
今回は清泉小学校の問題です。
さまざまな運動が組み合わされた「連続運動」の問題です。

【問題】
まず、子どもは待機ラインに立ち、そこからフープが置かれた場所に移動します。
ここでケンケンパをしてフープを跳んで通過する運動をします。
この動作では脚力、バランス感覚、体幹などが必要です。
続いて、肋木(ろくぼく)を登り、一番上にあるタンバリンを叩いてから降りてくる運動です。
昇降する際は体を支える腕や足の筋力、全身の柔軟性が重要になってきます。
この後、マット上で手と体をまっすぐ伸ばして横転(えんぴつころころ)をします。
柔軟性や方向を調整するバランス感覚などが必要です。
そして、縄跳びを5回前回りで跳びます。
リズム感、瞬発力が試されますね。
次は最初のラインの前に立ち、先生と下投げでキャッチボールを2往復します。
コントロール力が必要になります。
最後にマット2枚分をクマ歩き(四つん這い歩き)をします。体幹、関節の柔軟性が必要です。
そして待機場所に戻り、静かに待ちます。

【ポイント】
肋木を登り、タンバリンを叩いて降りてくる課題が特にユニークです。
運動専門の幼児教室なら話は別かもしれませんが、最近の公園には、昔はあったジャングルジム、回転ジャングルジム、うんてい、登り棒、シーソー、そしてブランコも見られないところもありますから意識的に外遊びをすることが小学校入試には必要かもしれません。
幼児期の子どもたちは普段の遊びの中から体力や多くの知恵をつけていきます。
屋外で過ごしやすくなった時期に、ぜひ、さまざまな遊具に触れ、楽しみながら、たくさん外遊びをさせてあげてください。

※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。