神奈川新聞 2025年6月2日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴
【紙面本文】
数量の設問 どんな内容?
回転ずし 題材の出題も!
2024年秋実施の小学校受験に出題された特徴的な問題をご紹介します。
今回は横浜雙葉小学校です。数量をはかる問題です。
出題は口頭でされるため、話を正確に聞き取り、理解する力と数を操作する力が必要です。
【問題】
① サルの店員の数だけ、バナナの部屋に○を書きましょう。
② お盆の上にジュースを6杯のせているサルの店員が、座っているお客さんにジュースを1杯ずつあげたあと、お店から3杯持ってきてお盆の上にのせました。お盆の上のジュースは何杯になったでしょうか。
ブドウの部屋にその数の○を書きましょう。
③ 座っているお客さんが回転寿司のお皿を取ります。
回転寿司は時計回りに回っています。
今、ブタが取ろうとしているお皿から1匹につき2皿ずつ取るとき、ウサギが取るお皿はどれですか。
回転寿司のお皿に○をつけましょう。
④ クマの親子が食べ終わってお会計をしにレジに向かっています。
黒いお皿はお寿司が2個ずつ、白いお皿はお寿司が1個ずつのっていました。
クマの親子が食べたお寿司は全部でいくつでしょうか。
リンゴの部屋に○を書きましょう。
【ポイント】
回転して位置が変わるものを題材とした入試問題では、観覧車やルーレットなどの問題がよくみられます。
この問題では、子どもたちが行ったことがあるであろう回転寿司を題材にしています。
生活体験を上手に活用したとても良い問題だと思います。
動物たちがとるお皿を答える問題は、回転して位置が変わることを理解しているかを問う一般的な問題です。
それにとどまらず、お皿の色の違いで、1対多対応(1枚のお皿に1個ずつだけではなく、色の違いで2個ずつとしていること)まで出題しているのが秀逸です。
※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。