神奈川新聞 2026年2月2日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴

【紙面本文】
面接で絵から話を創作 必要な対策は?
感性や表現力を育むには絵本の読み聞かせを習慣に
小学校受験の近年の出題から特徴的な問題のご紹介です。今回はカリタス小学校の子どもの表現力を丁寧に見る面接課題です。
<問題>
同校の面接では、海辺で犬やウサギたちが遊ぶ絵が提示され、子どもたちは面接官が語る物語の続きを自由に考えて話すよう求められます。
「この絵を見てお話を作ってください。1枚目、2枚目は先生がお話しするので、その続きを考えてください。3枚目が何も描いていないよね。ここは〇〇さんが自分で考えて作ってください。動物さんたちがどんなことを話していたのか、どんな気持ちだったのかを考えて入れてくださいね」
白紙に続く最後の絵では夕暮れの海辺の様子だけが描かれており、前後関係から子ども自身が登場動物の会話や気持ちを想像して言葉にする構成です。

<ポイント>
この課題のポイントは言語能力の確認だけではなく、子どもらしい感性や表現力をみる点にあります。普段の生活の中で、どれほど物語に触れ、どれほど感じたことを言葉にする経験を積んでいるかが自然と表れます。
幼児にとって、気持ちや様子を表す言葉は目に見えない概念であり、習得は決して容易ではありません。そこで重要になるのが、絵本や物語との継続的な関わりです。毎日でなくても週二回ほどでも、絵本の読み聞かせは習慣にして行きたいです。
また、絵本だけでなく、YouTubeで視聴できる昔話や童話なども上手に活用するのも良いと思います。特に幼児期は「わくわく」「ふわふわ」「どきどき」といった感覚的で繰り返しの響きを持つ言葉に日常的に触れることで、子どもらしい柔らかな表現力が育まれていくことでしょう。
家庭で物語を親子一緒に楽しみ、感じたことを親子で言葉にしていく時間こそ、答えのない問いに向き合う豊かな表現の土台となります。
※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。

