神奈川新聞 連載コラム

129回 ザ・チャレンジ!(小学校受験編)「指示制作」の設問 何が問われているの?

  • 2026.1.6

神奈川新聞 2025年12月22日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴

【紙面本文】

「指示制作」の設問 何が問われているの?
学びの土台となる四つの力を評価

小学校受験の近年の出題から特徴的な問題をご紹介します。今回は青山学院横浜英和小学校の「指示制作」の問題です。小学校受験において非常に大切な「聞く力」「観察する力」「作業を正確に行う力」を総合的に評価する良問です。

<問題>
以下のような指示に基づいて、手元の用紙と道具を使って制作活動を行います。
■「Merry Christmas」の文字と左下の箱を鉛筆で「なぞって」ください。
→文字や図形を正しくなぞることで、筆圧やていねいさ、そして指示の聞き取りの正確さが評価されます。
■形の書いた画用紙(クリスマスツリーの飾り)を切って、のりで貼ってください。
→ハサミの使い方、のりの適量の調整、形の位置の把握など、日常の手先の器用さが反映されます。
■クマは「半分に折って」貼りましょう。
→折り目の理解と、立体的な貼り方ができるかどうか。細かな指示を正確に実行できるかを確認。
■クリスマスツリーの「周り」を緑のクーピーペンで塗りましょう。
→「ツリーそのもの」ではなく、「周囲」を塗るという指示に正確に従えるかが試されます。
■ツリーの下の木を茶色で塗りましょう。
→指示通りの色を選び、適切な範囲だけをていねいに塗れるか。色の識別力と集中力も見られます。
■赤いリボンを穴に通して蝶結びをしましょう。
→「蝶結び」は、受験でも頻出の巧緻性(こうちせい)課題。左右のバランス感覚、手の使い方の練習成果が出ます。

<ポイント>
この問題は「聞く・見る・考える・動かす」の4つの力を総合的に評価するものです。特に、指示通りに行動できるか、集中して最後までやり抜けるか、手先をていねいに使えるかといった、将来の学びの土台となる力をしっかりと確認できます。

※考査の内容は理英会の出口調査にもとづいています。実際には若干の相違がある場合がございますこと、ご了承ください。