第七章 仕事ノ学
第六項 時代の流れ 風を読む 風に乗る!
「カ行」とは、教育サービス業のフレームワーク。
「カ=カリキュラム キ=教材 ク=クラス運営 ケ=検査(テスト) コ=講師(マンパワー)」
3ボ(生徒募集、講師募集、父母会)・カ(数量)・カ(価格)・ジョウ(情報)
教育サービス業の商品を考えるとき、「カ行」は、漏れなく、ダブりなく考える【マッキンゼー流思考方法 ― MECE(ミッシー)という】フレームワークです。
是非使い熟して欲しい。
「カ行」に磨きをかける、この業界の永遠のテーマ。
― 33期 理究 巻頭言より ―
― 映像授業をどう活用するか! ―
さて、学習塾部門で個別Vコース(個別で映像を見ながら学習する)を始めてから、数年が経ちます。残念ながら、成功していません。
原因はさまざま。校舎の老朽化、一人教室長体制のひずみ、個別と集団の融合運営の未熟さ、集団授業への過度の思い入れ、研究不足、映像商品力の弱さ・・・
できない理由を挙げれば切りがありません。幼児事業部と同じです。組織の制度疲労による革新性、迅速性の欠如が起因していると、私は考えています。
好き嫌いはあっても「映像化の流れ」は怒涛のごとく押し寄せてきています。
いつでも、どこでも“学び”を可能にする仕組みが求められています。
大学受験からスタートした“映像授業”は、高校受験そして中学受験にまで降りてきています。勿論、小学生に高校生と同じような使い方にはならないでしょう。しかし、「映像化の流れ」はますます強まります。なぜなら、良質の授業が、安価に手に入るからです。繰り返し活用でき、操作も自由です。
消費者のニーズに合うものは生き残ることは歴史が物語っています。
マンパワーだけでやっている教育産業事業体の行き先は危ういと考えます。
授業だけできる、教科だけ指導できる人材は淘汰されていくのです。
「映像」をどう活用していくのか、運営スキルをどう磨くか、という視点を持つことです。そのためには現品主義、現場主義を徹底することです。「映像」を活かすための、教材や運営ツールを考えていきましょう。開発は観念的思考だけではできません。「実験」「検証」をして、その効果を裏づけしなければ世に出せません。「映像」自体は、世に溢れています。「映像」のオリジナル性に拘泥する必要は全くありません。現在、高等部は、代々木ゼミの良質な「映像」を活用しています。その活用方法を磨くことです。
小学生の低学年には・・・・・・、中・高学年には・・・・・・、中学生や高校生には・・・・・・、と成長段階によって、「映像」をどう活用するか、どう運用するか、それを具体的に可視化するのです。
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