理究の哲学(エンジン)

第二章 自分ノ学

第七項 虹色人生設計と自分史記録

― 第7段階(紫) 73歳から84歳 老年期 ―

【特徴と現象】

・学びと遊び(碁会所デビュー、名所巡り10年計画)
・健康優先プラン(歩行・水泳・落語鑑賞)・奉仕活動まとめ・人生まとめ
・孫達の教育プランⅡ作成・旅行プランⅡの作成と実行
・終焉の準備(友人との別れ、仲間との別れ、家族との別れ)
・エンディングノートの仕上げ

【解説と雑話】

いよいよ、最終ステージです。
肉体の衰えは、大先輩の方々を観察しているので、ある程度想像がつきます。1つの怪我、1つの病気は、老化を加速させます。このステージは無理は禁物です。
全体像を眺めると、いろいろな思いや考えが彷彿してきます。
老人としての自立を目指します。自立をする、という気概をもって生きるのです。自分にできることを1つでも2つでも増やします。最後の花を咲かせる意欲をもって恋愛に挑戦します(笑)
私は、自分自身を「発展途上人」だと常に思っています。スポーツも芸術も、勉学も研究も、それを自分の生きる道と決めたなら、終わりなく進化し、深化し続けたいと考えています。たった一度の人生、その人生を生きるのは自分次第です。
大学時代に発達心理学を学んでから、私は「人間とは何だろう。自分はどう生きるか」を常に考えてきました。考えたときに自分の経験や体験だけでは限りがあるので、たくさんの本を読み、多くの言葉にめぐり逢いました。中でもとりわけ感銘を受けたのが、幕末の儒学者、佐藤一斎が著した「言志晩録」の第六十条にある「少に学べば、壮にして為すことあり。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず。」という言葉です。人間は一生学ぶものであり、学び続ければ死後もその名は語り継がれるという、学ぶことの重要性を説いたものです。
しかし、学んでいくだけでなく、自分が生きていく道は、自分自身で選ぶことが大切です。そして、多くの先人がいろいろな表現で「己の信じる道を生きよ」という言葉を残してきました。何を信じるかは、自分で探します。人生はすなわち、自分が信じる道を探す旅です。だから人生は面白いのです。その人生の終焉です。

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