理究の哲学(エンジン)

第七章 仕事ノ学

第八項 新たなフィールド構築

TA予実表は、仕事の質を変える。TA予実表を上手に使いこなしている人は、チームリーダーとしての武器を持った、といってよい。
TA予実表を理究グループの風土にしたい1つ。
なぜならば、経営の理念の1つである“育成の環境”を具現化する方法論だからだ。
勿論、この方法は絶対的なモノではない。進化、深化させればよい。

― 33期 理究 巻頭言より ―


理究という組織は、“教育というフィールド”のど真ん中で誕生しました。
聞こえはいいが、私も含めて未熟な青年たち。全員20台半ばの経営の経験もない青年です。よく、ここまで生き残ったものだと感慨に耽るときや、あの時、こうしておけば、もっと大きな会社になっていたかも、なんて夢想するときもあります。
幸運だったのは、良き先輩・後輩・仲間たちに囲まれていたことです。同じ職場で働く人間のレベルが高ければ高いほど面白い。刺激し合えるからです。
得体の知れない権威や権力に悶々としながらも、今から思うと本当に充実していました。寝食を忘れて仕事(当時は趣味のような感じ)に興じることができたので、6畳共同トイレ風呂なしというボロアパートに暮らしていても、幸せだと感じる日々を送っていました。

第一章「幸福ノ学」の視点は、私の20代の生活が背景にあります。
自由だからこそ、自分たちの価値観や考え方を実証するため教育活動
―どうしたら、もっと子どもたちが夢中になれるのか
―どうしたら、もっと子どもたちが楽しんで学ぶことができるのか
―どうしたら、もっと授業を面白くできるのか

お金はないが時間はありました。携帯電話がなかった時代です。彼女と連絡を取るのに、家の電話を使うのです。「彼女のお父さんやお母さんが電話に出たらなんて言おうか」なんて、リハーサルして、心臓漠々させながら電話をした記憶があります。
貧乏ではありましたが、いつも楽しい日々を送っていました。
市場という考え方、顧客という視点、競合他社の脅威、わが社の優位性・強みの分析など、全くの不十分。いやほぼ欠落している世界にいました。
無知は、根拠のない勇気を与えてくれます。自分の嗅覚を信じるしかありません。本を乱読し、見よう見まねで動くだけ。見本はなく、モデルはいません。前へ、前へ、進みました。
ユニ・チャームさんや東急電鉄さん等との出会いが、猪突猛進だけの私を変えてくれました。経営の“いろは”を学べた経験は、自信を与えてくれました。
まさに“出会いに感謝!”

徐々にではありますが、目の前にいる子どもやご父母の希望や要望にお応えするという形で、それを“教育サービス業”に昇華させていきました。(「理究の精神」参照)

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