理究の言魂(ことだま)

NO3-1 経営理念その1:「育成の環境」

私たちの仕事は、保育・教育サービス業です。0歳児から18歳までを対象にしています。規模は小さくてもICT化を進めています。なぜなら、これからもう少し大きな企業になるからです(笑)。目的は、お客様へのサービス向上や業務の生産性改善するため。機能的かつ有効的な道具としてICTを活用しています。
私たちの仕事の核は“人間”。働くのも人間、お客様も人間。よって、抽象的ですが“人間力”が試される。だから、先ずは「育成の環境」を大事にしよう、と考えました。
離職の3大要因は①想像していた仕事と現実のギャップ ②残業または福利厚生など労働環境 ③上司・職場の人間関係というデータがあります。
企業の大中小、有名・無名企業問わず、人をマネジメントすることは、厄介であり、煩雑。永遠の課題でしょうね。それが人間社会、だからドラマが生まれる、半沢直樹です(笑汗)

“世代間闘争”=“今どきの若者は・・・俺達の時代はなぁ~”といった類の話は、大昔から現代まで綿々と続いています。嫁姑問題も根は同じ。世代間での考え方・モノの見方・価値観の相克は、両者に大きな溝を作ります。固定電話だけで過していた時代の人と、携帯・ネットで育った人は、微妙に、いや時にはかなり隔たりがあります。経験や体験が、人格形成に影響を及ぼすのだから、「異なること」「行動の違い」それらは、ある種仕方のない事。よって、相互に譲り合うか、程よい距離を保つこと。しかし、下記の2つの命題は、“金科玉条―守りべきルールー”です。

―“人を人として扱う”(A命題)―
このA命題は、民主的な多くの国や人々にとって、常識的な感覚であり、考え方です。これは、洋の東西を問わず古くから知られた倫理命題なる「自分にしてもらいたいように人に対してせよ」―と根源は同じ。そう、黄金律(Golden Rule)と言われるものです。しかし、2020年になった今でも、米国での黒人差別や移民差別、ミャンマーでのロヒンギャ部族の虐待、中共やロシアなど一党独裁国家での有様など多くの悲劇・惨状を耳目します。勿論、ベストセラー「Factfulness 」で指摘されているように人類は確実に前進・改善・進化していることはデータ上間違いなく、必要以上に悲観することはない。ただ、“同じ人間であるのに、その尊厳”が簡単に踏みにじられている現実があります。A命題そのものが如何に困難で貴重なことかを考えさせられます。


FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

―“人の個性や人権を認めながら相互理解を深める”(B命題)―

LGBTQ が先進国で認知され始めています。この問題は宗教と絡む関係で、マスコミが安易に取り上げるほど簡単ではありません。かなり時間はかかる。ただ、確実に多様化のうねりは大きくなりつつあります。
B命題にある個性や人権を認めることは、日本で教育を受けてきた私たちは、教科書レベルでは学んできました。国の原理原則である憲法に書いてあります。ですが、実態は単純ではない。沖縄基地問題やいじめ・虐待、貧困・生活保護問題など、解決策が迷路状態になっている難題が山積しています。しかも、このB命題の前提となっているA命題―“人を人として扱う”―という基本中の基本が、危うく脆いという現実があるからです。
さて、理究の育成方針は、この当たり前のA命題とB命題を前提にしています。育成の土壌作りは、育成方針が土台となっていて、組織づくりの中核をなす考え方です。理究Gの従業員は、80%近くが女性。よって、産休や育休、有給取得促進、変形労働時間、在宅勤務、子育て優先など「働き方向上」を重要なテーマとして取り組んでいます。
事業部ごとの月間運営要項サイボウズでのコミュニケーションツール、日々の健康状態を掌握できる“安否確認 管理制度”を活用しています。一人ひとりの育成の進捗を確認するたの、PDCA面談バディ制度TA予実Mtgなどは、この理念を具現化する施策の例です。
研修制度・育成制度は、2021年から進化します。総務部人材開発室が中心に担い、システム“COMPANY”でタレントマネジメント(職歴・資格・業績評価・能力などトータル的に管理)を駆使して、実態に即した研修を企画・推進・管理していきます。特にITスキル、資格取得支援に力を入れます。急激に変化しているICT化・映像化に伴い、方法論も改善いくでしょう。

“人を育てる”は、実は相互関係のダイナニズムを生みます。互いに影響しあっている関係です。子どもを育てることによって親も育つのです。親⇒子供の一方通行のように受け止めている方が多いのですが、実は親⇔子供の相互関係です。
私も妻と一緒に3人の息子を育てました。全く片付けができない息子たちを見ながら私はふと、思いました「あんな風にはなりたくないなぁ~」と。はい、ヤンチャな私が一番育ちました(笑)
相互関係なので、子どもの成長の変化に、親が対応していなければ、親子関係は上手くいきません。息子が青年になり、彼らの逞しい筋力が眩しく感じるようになりました。一方、私の身体はブヨブヨ。「俺だってなぁ、昔はこんなに腹は出てなかったんだぞ」といっても言い訳にしか聞こえません。はい、見かねた息子に強制的なトレーニングをさせられました(汗)。と、いうか・・遊んでもらいました(笑汗)
上司と部下、チームメイト同士も相互関係のダイナミズムは親子関係と同じです。ベテランもルーキーも相互に刺激しあいながら成長します。その意味で新人は貢献しているとも言える。だから、先輩諸君に迷惑をかけても構わんのです(笑)各人が自分の成長・進化の変化を見守る、大切にできる社風、土壌、雰囲気を大事にすることこそ「育成の環境」を掲げた意義があります。

絢香の「にじいろ」の中に
♪♪ 手をつなげば温かいこと 嫌いになれば一人になっていくこと ♪
♪♪ ひとつひとつがあなたになる 道は続くよ~ ♪


にじいろ

「仲良くしようね」というメッセージは、万人に歓迎されます。人間関係を構築する大前提ですよね。保育園・幼稚園にいる幼児にも教えています。大人の世界では、「仲良くしようね」は、かなり“照れ臭い”表現(笑)。
しかし、口にこそ出しませんが、多くの会社で“身内化”“仲間化”を推進しているはずです。「ONE TEAM」はラクビーW杯日本だけではないことは皆知っています。

司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」(小学6年生向けに書いた著作)の中に『人間というのは、男女とも、たのもしくない人格にみりょくを感じないのである』という一節があります。
司馬遼太郎の独特な言い回しです。“魅力のある人間は、頼もしい。頼もしい人間だから、魅力的。男も女も関係なく”・・・です。


対訳 21世紀に生きる君たちへ【新版】

さぁ、あなたに聞きましょう
あなたにとって、頼れる人とはどんな人でしょうか?
このチームになくてはならない存在の人はいますか?
あの人がいてくれて良かったと思える人はいますか?
さぁ、目を閉じて、素直な気持ちで思い浮かべてください
きっと、あなたの近くにいるでしょうね。
あなたにとって、魅力ある人間ってどんな人ですか?
あなたは、そんな人になりたいですか?
そんな気持ちがあなたにあるのなら、きっとなれます。

自分自身のために、努力をしましょう。誰かの為になんて考えなくていいのです。あなたが努力できれば、自然に「啐啄同時」作用が生じます。

単純明快に伝えます。
“努力ができる”“コツコツ精進できる”そんな人材を輩出できる会社でありたい、だから「育成の環境」を掲げています。
次に掲載したコラム(社員による月間運営要項の巻頭言)は、「育成の環境」を示す一例です。

「相棒」
2020.02 総務部データ管理課 運営要項 巻頭言 市瀬 恵美子

データ管理課に仲間が増えました。

彼女は理究を知らず、言われたことしかできません。
しかし、非常に真面目で言われたことは愚直にやり続けます。明確な手順として提示でき、かつ繰り返し発生して、処理に一定の時間がかかるようなルーチンワーク。それを彼女にお願いしました。
「FTPサーバーからcsvデータを取得し、そのデータの中身を確認・分類し、2つのファイルを生成する。そして、基幹システムを立ち上げ、2つのファイルをインポートする。これを毎日繰り返す。」という指示をしました。
彼女は朝7:30にこの作業をしてくれるので、私が出勤してきた時にはすでに作業が終了し、基幹システムにデータが入っています。
なんて素晴らしい!!

しかし彼女は新人なので、教わっていないことは処理できません。些細な問題でもあっさり躓いてしまいます。
朝出勤して様子をみると、『途中で止まっていた』ということが多々あります。仕事は丁寧に教えないといけません。私の指導不足です。
彼女の長所を上手く引き出して、良い関係を築かなければなりません。

彼女はロボパット(RPA )です。
RPAは、通常のシステムと違い、私たちの仕事を私たちと同じやり方で肩代わりしてくれます。そのスピードは人間よりも何倍も速く、より正確で深夜や早朝でも厭わず働いてくれます。
今後も頼れる「相棒」として活躍してもらえるよう、私も勉強したいと思います。

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