理究の言魂(ことだま)

NO8-2 保育・指導・授業が「できる」

先輩の前で模擬授業を繰り返す。板書の練習をする。見習い時期は「修行」します。と、いっても闇雲にトライしても上達速度は上がるとは限りません。
アサヒグループHD会長の泉谷直木氏 は、修行の心構えとして「見る-視る-観る」の三段活用を提唱しています。目に見えている「見る」から、意図を持って「視る」そして全体像を捉えるの「観る」と視座を上げていくものです。う~ん、かなり哲学的(汗)
即戦力となるためには、先輩の授業を「見る-視る-観る」の三段階を踏む・・・言葉としては理解できますが、実はこれが難しいのです。

では、コツを指南しましょう。
それは、保育でも幼児、学習塾でも現場の見学を繰り返しすることです。できればアシスタントとして保育参加をしたり、生徒と一緒に授業を聴講するといいでしょう。

① 見本となる先輩に対して、あなたの個性やスタイルと比べ「合う、合わない」などの評価をします。それが「見る」から「視る」に繋がります。

➡研修担当側(通常では運営本部か人材開発室)は、できるだけ品質のよい授業を見学させるように配慮しなければなりません。

② 「この先輩のようになりたいなぁ」というあなたの気持ちを素直に受け入れ、言語化します。それが「視る」から「観る」に繋がります。

➡何となく見学していても身になりません。どこが、どういいのか、を具体的に言語化する事です。

③ その上で何でもいいので「この先輩」を真似します。

➡表情、身振り・手振り、口癖、リズム、服装、髪型・・・子ども達の反応を見ながら、「これは使える!」「これを取り入れたい!」と思うものを見つけて、真似る事。千利休 の言う「修・破・離」の「修」=「守」は、マネることです。マネることができると、次の段階に進むのも早いのです。

幼児教育事業部での授業は、チーフとサブ(または、ダブルチーフ)の2人の講師で行います。2021年度から「ダブルチーフ」体制の強化を掲げています。講師指導力の強化、顧客へのサービス向上、育成スピードのUPを目的とした施策です。
幼児教室では、基本的に親御さんも授業に参加したり、マジックミラー越しで見学しています。見られることに慣れないうちは、確かに、緊張します。しかし、これが変わるのです(笑)
見学者のお父さんやお母さん(時にはおじいちゃん、おばあちゃん)が、徐々に観客に見えてくる。子供の前だけのパフォーマンスから、大人を前にしたパフォーマンスに喜びを感じるようになります(笑)。

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