理究の言魂(ことだま)

NO13-4 (セ)せうひん=商品 ★せうゆ=しょうゆ(醤油)

「商品」という文字を見ると、『資本論(カール・マルクス)』第一巻第一篇“貨幣と商品”を思い出します。1970年代前半まで「マルクスを読まずして学生にあらず」の風潮が残る時代。毎日、装甲車(機動隊)が大学の正門、西門、南門に待機。ヘルメット姿の学生がキャンバスを闊歩し、危うい緊張感に包れた空気が漂っていました。

入学ホヤホヤで好奇心旺盛な私は、タテカンに書いてある“『資本論』勉強会”なるものに興味をそそられ参加。何でもチャレンジ(笑)・・・もありましたが、“大人になるためには無知ではだめだな”という漠然とした感覚も芽生え始めたころです。そう、自由を満喫しながらも血迷う青春時代、初めて彼女ができた衝撃で勝手にブっ飛んでいました。基本、真面目なんですなぁ~(笑)。
『資本論』は、「剰余価値論」、「等価交換」、など難解極まる経済学書。共産主義者たちのバイブル的存在だと後で知りました。参加者の学生たちは好感を持てる人が多いのですが、どこかネガティブな印象とボランティア活動の強要が鼻につくことも・・・。う~ん、何かおかしい。ちょっと、違うなぁ~。
私は運よく、『資本論』読破という“偉業”(=勲章)には挫折しました(汗)。その勉強会から距離を置いた時は、多少の後ろめたさはありました。しかし、その後マルクスの理論は完全に論破されているので、学生時代わずかに残滓していた私のコンプレックスも癒されています(笑)
と、昔話はこの辺にしまして、
『サ行経営活用』の中心である「セ:商品」は、何といっても企業経営の核。「セ:商品」は、売れて初めて存在価値が生まれます。まぁ、作品みたいなもんです。その作品に生命力を吹き込むことができるかどうか、ピカピカに磨くことができるのか、価値を創造できるかどうかがポイント。しかも一発屋ではなく継続可能な営みにするためには、下記の3視点から分析と対策が必要だと考えています。

商品政策力➡現在販売しているモノは、お客様から支持されているのか、求められているのか、繰り返し購入されているのか、価格や販売数は適性なのかという現在進行形に対しての分析
商品開発力➡お客様が求めている商品を作り出せるアイデア、資材、計画、能力、資本、体制などが整っているのか、また競合他社商品との比較研究は継続しているのかという課題
商品販売力➡同じ商品でも、地域によって、教室によって成績が異なる「販売力」の差異の原因はどこにあるのか。価格や生産数は適切か。統計データに基づいた結果分析は行っているのか。マーケットに変化は起きているのか・・・。

保育・教育サービス業の商品フレームワークは、「カ行=カ・キ・ク・ケ・コ 3ボ・カ・カ・ジョウ」(理究の言魂 NO12)です。
幼児教室、学習塾、認可外保育園、アフタースクール、ことばの学校などは、100%上記のフレームワークを活用できます。
認可保育園や、放課後キッズクラブは、補助金事業なため、収益に関する「カ・カ」は、枠外になります。
時代の流れが速く、私たちが手がける「商品政策力」、「商品開発力」、「商品販売力」に常にアンテナをはり、常にブラッシュアップすることです。
「サ行経営活用の中核」が、この「セ:商品」です。

では、「セ:商品」の中の“教材”を取り上げて見ていきましょう。
理究グループの強みの1つが、教育現場を持っていることです。それは常にエンドユーザーの声を聞くことができることです。顧客の生の反応を見ながら、私たちがデザインしてきたカリキュラムや教材など改善することができるのです。
そのコアを担っているのが、㈱発達教育研究会(以下 発教研)です。その中に、入試情報室ITS室(ITソリューション室)を設置。各事業部との連携強化は、新たなチャンスを広げます。最近メキメキと力を蓄えてきているのがわかります。ポテンシャルの高さを感じます。もともと下積時代が長い部門なので足腰は強いのです(笑)

さて、教材は、どのように制作されていくのでしょうか?㈱発教研 教材開発担当(=担当A)教室現場&教務担当(=現場B)とのやり取りを想像して“劇風”にしてみましょう。
たとえば・・・・

①現場の気づき&アイデア

現場B:「こんな教材や教具があったらいいねぇ~」「この教材はこのクラスには合わない感じだなぁ~」「この単元は易しすぎる。もう少し子供に考えさせる問題がほしいなぁ~」

②打診&要請(発教研Aとの打ち合わせ)

現場B:「ねぇねぇ、作れますか?いくらぐらいでしょうか?」

③調査&企画

発教研A:「任せときーな。ただし、あんたの発想は、Y社商品と似とるのぅ。差別的優位性を出したいでんな。ここを工夫したらどうやろ。」
現場B「では、その線でプロトタイプ(試作モデル)を1ケ月後でできますか?」
発教研A「そやねぇ~、できるとちゃうん。新学期(半年後から)使う予定でおましたな。ほな、一旦、預かりしぃて、検討しよすわ。2週間後に途中経過入れますわ」

④デザイン制作&プレゼン

発教研A:「この教材は、ここが特徴やねん。こんな感じの教材でええん?どや?」

⑤“あたため&検討(その1)

現場B:「う~ん、う~ん、もう少し・・・・・」
3日後
発教研A:「指摘された箇所を直しといたでぇ~」

⑥“あたため&検討(その2)

現場B:「あ、だいぶ良いですね。この辺工夫できますか?」
2日後
発教研A:「ああ~ここかいなぁ。コスト上がるでぇ~ええん?」

⑦合意形成 発注⇔受注

現場B:「では、1000部。〇月〇日までに。単価は〇〇円ですね」
発教研A:「よっしゃ!おおきに!」

⑧製作・製造・発送・納品

発教研A:「2週間後に納品でっせ!みな、気張ってやぁ!」

⑨現場で活用⇒“不具合抽出”

現場B:「あれ!?ここ使いづらいなぁ~。ミス・誤植発見!
発教研・教材部にフィードバックしよう」

⑩修正&訂正

発教研A:「あちゃちゃ!こないミスあったんかいなぁ。申し訳なかでごわんす(あれ?)」

酒を飲みながら書いたわけではありません(汗笑)
現場(教務担当)発達教育研究会(モノづくり)側のやり取りに注目して欲しいのです。
先ずは、①~⑩のステップにどれだけの時間が必要なのでしょうか。勿論、教材の質や量によって異なるのは自明の理として、確実に言えるのは「必ず時間が必要」(笑)ということです。つまり、スタートや気づきやアイデアが遅くなれば、納品は遅くなるという事を意味します。と言うことは、①②の現場にいるスタッフ(教務担当)の力量がキーポイントになる訳です。しかし、せっかく動き始めても、⑤⑥の“あたため&検討”で手を抜くと良質な商品は生まれません。良質な教材は、㈱発達教育研究会の担当者の責任となります。

この⑤⑥のポイントは2点。
1. 前提は、工程管理(スタートからフィニッシュ)のデザインがあった上で⑤⑥の必要時間を見積もること。これを仕損じるとすべてが狂い始めます。
2. 教務担当者と対等関係でのコミュニケーション。この対等というところが急所になりますが、“タメ口をきく”という事ではありません。プロフェッショナルな力量がなければ、常に勉強していなければ発言ができないでしょう。卑下したり、忖度することは何の役にも立ちません。ただの「イエスマン」「御用聞き」では良質な作品を創作することはできません。「私はこう思います」と胸を張れる仕事人が求められます。その為には、常に競合他社の商品をチェックする事です。独りよがりの感性にのみ依存しては、説得力に欠けた言動になるでしょう。両者がプライドをかけてガチンコのやり取りをする、そこに化学変化が起きればしめたものです。

“教材”という商品には差別的優位性が求められます。どこにでもある商品は価格競争の渦に巻き込まれます。そうすると大資本には勝てません。オリジナル性がなければ生き残れません。「う~ん」と唸らせる工夫が欲しいのです。
専門性も求められます。いい加減な“教材”は、証拠として残るので質(たち)が悪く、会社の顔に泥を塗ることになります。当然、あなたの気分がいいはずはないですね(泣)

「サ行経営活用Ver2.0さ・し・す・せ・そ・そ・そ」の7文字の中心=へそは、「せ:せうひん」です。商品力が弱ければ、私たちは負けます。勝ち抜くためには、お客様・消費者から支持を頂ける「カ行」を創出しなければなりません。

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