理究の言魂(ことだま)

易しいことを深く

この節の最初のページで、“難しいを易しく=優しく”が急所と言いました。指導をしていて、もしも相手(学び手)が理解不能であるならば、それは相手にとって“難しい”ということになります。悪いのは、相手ではありません。指導するのならば、この要諦を押さえる事です。

さて、“易しいことを深く”は、言うほど簡単ではありません。知識や情報の深さは、その他の事象との関連性、出典や起源、事実と推測の線引きが明確になっているかどうかがポイントの1つ。

たとえば、社会科という科目は、日本地理、世界地理、日本の歴史、世界の歴史、政治経済・公民で構成されています。日本の歴史だけ勉強しても、他の領域を勉強しないと“深さ”がでません。
「明治維新」がなぜ“日本の革命”として敢行されたのか、また、その後どのような紆余曲折を経て西南戦争になっていったのかは、日本史だけ紐解くのではなく、当時の世界の情勢を理解することで、より一層の因果関係や人物模様がわかり、歴史に対する“深さ”が増します。

“深さ”というのを樹木の根をイメージするいいかもしれません。根が深ければ、その樹木は暴風雨にも耐えられます。地下深ければ、水分、養分も取りやすく、樹木の幹をしっかり支えるでしょう。ただし、学年や習熟度に応じた深さの加減の選択が難しい。指導者としての力量が問われます。

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