理究の言魂(ことだま)

NO2-1 どうせやるなら

飛行機は両翼があってバランスよく働くことができます。
社是の片翼は、「どうせやるなら」
「どうせ」という言葉でストップすると、ネガティブな感じがする人もいるかもしれませんね。「どうせやるなら」と一気に、スムーズに表現してください。これが不思議なんです。「どうせやるなら」と声に出すと、腸(はらわた)に気合が入ります(笑)

私は“気合”という言葉が好きです。
“気合”は、「精神統一」とも「忍耐」「集中」「我慢」とも置き換えられます。イメージとしては、ジャングルの中で猛獣と出くわしたときの心身の反応プロセス。その時に一番留意すべきは、呼吸です。静かにゆっくり吐きだします。構える、戦う、逃げる、間を置く・・・一瞬の判断力が求められます。息を吸うときが危ない、スキが出やすいのです。生きるか死ぬかに追い込まれた時に必要なエネルギーが“気合”。それをサポートするのが“ゆっくりと同じリズムでする呼吸”です。
視線は目の前の敵をフォーカスしつつも、視界は360度を保つような状態でしょうか。

日本では、物凄い女性を輩出しています。
女性解放、平和運動家の平塚らいてうです。彼女が『青鞜(せいとう)』を創刊したときに記した言葉として

- どうせなら 「世の中を変える側」になろう 「自分という存在」を世の中にアピールしよう -

男尊女卑が社会通念としてまかり通り、女性が選挙権もなく、人権を持たなかった時代に立ち上がった人物です。『元始、女性は太陽であった』は、女性の権利獲得運動の1つの象徴であったようです。
逆境の中で、自分の考え方を通すには勇気、根性、信念といった非認知能力と当時に、表現力・伝達力・論理力といった認知能力も不可欠。生半可な覚悟・能力ではできません。


平塚らいてう評論集 (岩波文庫)

仲間たちと起業して2~3年経過した時点で、サークル気分の事業は「危ないなぁ~」と、感じ始めていました。「好き」は大事な要素ですが、それだけでは限界があります。ワイワイとお祭り気分で夢中になっている時は順調にいきます。ひとたび、難題・障害に出会ったり、逆にチャンスにめぐり合うと、自己主張がぶつかります。そして、各々が好き勝手に動き始めます。

“組織で動く”ことの重要性を青年時代に痛感しました。
“1+1=2以上 無限大”という経験を何度も味わいました。この化学変化は私を“人間好き”にさせているかもしれません(笑)自分にない発想を誰かが持っている。私の発想を飛躍的に伸ばしてくれる。
「俺さぁ、こんなこと考えたんだけど・・・」
「へぇ~、オモロイね。こんな風にやっても楽しんじゃねぇ」
そう、人間は面白い。
私には、ついてきてくれた仲間、後輩達に背中を押されて夢中で仕事ができた幸運さがありました。ただ、私の根底には、「何も失うものはない」という“根拠のない楽観的な覚悟”はあった気がします。はい、結構バカな青年でした(汗笑)

仕事が順風満帆で進むとは限りません。むしろ、幾つものハードルに阻まれることもあるでしょう。自分の責任ではないトラブルもあれば、部下の尻拭いもあります。いちいち凹んでいては身が持ちません。

自分自身を奮い立たせる気合の言葉を「社是の左側」におきました。
「気合だァ~!」と同じような意味で「どうせやるなら!」

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