理究の言魂(ことだま)

NO12-3 ク--クラス・マネージメント(運営・管理)

“マネージメント”という用語に違和感を持った人もいるかもしれません。
マネージメント(=management)は、英語です。カタカナ用語としてビジネス業界では常識用語。保育・教育の世界では馴染みが薄いようです。
ただ、新・学習指導要領では、「カリキュラム・マネージメント」という用語を文科省が前面に登場させています。“マネージメント”は、日本語にフィットする言葉がないので、カタカナ用語として定着したのでしょう。強いて日本語でいうと「運営」、「管理」、「経営」ですが、どれも一側面、一部分って感じがします。

たとえば、「保育園のマネージメント」と言った場合、
① 日常の保育運営と管理(乳幼児のお世話、御父母への対応)
② 施設・設備の管理
③ 保育士・栄養士スタッフの人事やシフト調整
④ 補助金などの請求管理や行政監査の対応準備や処理
⑤ 特別プログラム(季節行事や面談、入園・進級説明会など)の準備や処理

お金の出入りに関して言えば、「経営」ですが、上記で示すように、業務量としてそれ程大きな要素ではありません。それ以外の業務が多岐に渡っています。「保育・教育サービス業」の面白さと難しさは、この「マネージメント」の在り方にあるのかもしれません。

2020年は、コロナ禍で、全くと言っていいほど現場視察は叶いませんでした。2021年も春までは同じような状態が続くでしょう。
保育や授業を見ることは好きです。時間に余裕があると、現場に飛びます(笑)生き生きと動き回る幼児や、一生懸命学習している幼児・児童・生徒の姿を見ることは楽しいものです。何より、ライブでの指導者と生徒とのやり取り、授業展開などは、教材開発や授業プログラムの改善のヒントを得られます。
施設や校舎を巡回していると気づくことがあります。このクラスは雰囲気が良い、悪いがわかります。
たとえば、ある生徒がミスをしたり、失敗したりした時のクラス生徒の反応です。日頃から、「失敗は成功への架け橋、糧、肥料・・・」と児童・生徒を励まし、啓蒙している指導者のクラスは、子ども達が比較的寛大な態度でいます。児童・生徒本人も何とも思っていない素振りで伸び伸びとしています。
逆に指導者の寛大さ、余裕(予習)不足、ミスに対して神経質な対応を目にするクラスは、誰かがミスした時に冷笑に近い反応が起き、本人も委縮した様子になるのです。
クラス・マネージメントをする指導者(=講師、教師、リーダー)の考え方や態度、発言などは、クラス全体に大きな影響をもたらすのです。

理究では、「指導原則」や「行動原則」を講師に提示しています。が、残念ながら必ずしも徹底しているとは言えません。
入園式、出発式、HR(ホームルーム)、進級説明、個人面談、受験面談、・・・健康管理、生活管理、学習管理、進学指導など、一人ひとりをケアしていきます。その一人ひとりを束ねているのがクラス。全体を見ながら実は個人を追わなければなりません。だから簡単ではない。

人間は、社会的生き物。特に、子どもたちは友達の影響を受けます。個性的な一人ひとりの児童・生徒の弱点や欠点を認めながら、長所や強みを伸ばすという使命があります。このクラスのダイナミックなパワーを上手に利用・活用すると、子どもたちの潜在能力を引き出したりします。指導者の力量が試されるのが、このクラス・マネージメントなのです。多様化が問われる時代ですが、クラス・マネージメントの要諦はあるのです。

固定ページ:
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67

68

69 70 71 72 73 74 75 76 77