理究の言魂(ことだま)

NO9-2 内発的動機付け(行動自体にやりがいを感じ、楽しんで行動する段階)

学習意欲の観点から自己決定理論を見てみましょう。
あらゆる学習において 「内発的動機付けの段階」を目指すのは、理想です。しかし、現実的には、簡単ではなく上手くはいきません。
なぜならば、誰しもが「好き嫌い」「得意不得意」があるからです。嫌いなことにチャレンジしようとは思いませんからね。しかし、たとえば、“単位が取れないと進級できない”“居残り特訓などペナルティーがあるから仕方がなく学習する”“100点取るとお小遣いが増える”など「外発的動機付け」で行動が促されることもあります。

また、内発的動機付けが弱いからといって、学習成果が得られないわけではありません。たとえば、いやいやながら通っていたピアノ教室。でも発表会でたまたま上手く弾けて賞賛されたことで、何とかピアノを続けることができた。その結果、努力の甲斐があって音楽の道を拓くことに、というような例は枚挙に暇はありません。よって、少しでも学習対象に興味を持ち楽しんで学習に打ち込めるよう、指導者は創意工夫することです。

上記で示した外発的動機付けのレベルが、たとえ、1、外的調整 2、取り入れ 段階でも焦らないことです。
上記にあげた「3つの基本欲求」を指導者が認識し、刺激することで、【学び手】が変わることがあります。たとえば、その先生の事を「好きになる、尊敬できる」だけで、その教科を真剣に取り組んだ経験がある人は多いのではないでしょうか。先生に認められたい、自分が頑張っている姿を見せたい、という「関係性」「有能感」をくすぐるだけで生徒は変わります。
“指導者の魅力”は、【学び手】の意欲を喚起する強力な武器なのです。“指導者の魅力”を研磨することが【学び手】のみならず【学び手】応援団である御父母の為になると思えば、あなた自身も頑張れるのでは(笑)

「関係性」を刺激するためには、チーム作りや仲間関係に配慮する運営方法は理にかなっています。たとえば、〇〇ゼミなど学校の冠がついた特別クラスは「みんなで合格を勝ち取ろう」という雰囲気づくりに役立つでしょう。友達に負けたくない、彼も頑張っているから自分も頑張ろう、という経験は、多くの人にあるでしょう。
3、同一化のレベル 4、統合化のレベルは、かなり自主的な行動になっています。ここまでくれば、先行きは明るくなります。

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