理究の言魂(ことだま)

NO11-3 (ツ)面構えをつくる=あなたの個性

いわゆる俗にいう“ルックス”の事ではありません。
「30歳を過ぎたら自分の面に責任を持て」なんて聞いたことありませんか。孔子の“三十にして立つ”に通じる言葉かもしれません。自立していない青年は、どこかおどおどしていて、しかも頼りない感じです。
三十で自立している人は、責任感が表情から醸し出されています。
「僕は自信ないなぁ~」と言う人も努力次第です。

私たちの仕事は「保育・教育サービス業」です。お客様と直接触れ合う機会が多い業種。身なりに気を使うことは当然です。が、いきなり“面構え?”と漠然と感じたあなた、さらに“え?面構えって・・どうしたらいいの?”と思ったあなた。そうです、あなたはまともな感覚の持ち主です(汗)疑問に思うのは正常ですね(笑)

「面構えが違う」
このフレーズは、『進撃の巨人』(作 諫山創 第4巻)のセリフとして出ているので、どのようなシーンかを紹介します。

進撃の巨人(4) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(4) (週刊少年マガジンコミックス)

敵(巨人)と戦うために、調査団として精鋭部隊を作らねばなりません。そのために調査訓練兵を集めます。教官は、入団式の通過儀礼として、訓練兵に対して、「貴様は何者だ!」「貴様は何しに来たのだ!」などの恫喝を次々にしていきます。まさにパワハラです。
通過儀礼とは、「それまでの自分を否定して真っさらな状態から兵士に適した人材を育てるための必要な過程だ」と、作者は教官に言わせています。その通過儀礼を受けない、つまりその教官から何も言われない訓練兵達がいるのです。近くを通りかかった調査団員達は、それに気付きます。なぜ?
プロレスラー級の教官はそれに答えます。「すでに通過儀礼を終えたものに必要ない」と言い、「おそらく、2年前の地獄を見てきた者達だ。面構えが違う」。う~ん、この場面も感動します(汗笑)
“面構えが違う”とは、“すでに巨人の脅威を経験しており、調査団員になる覚悟がある”ことを意味しています。教官は、そのように表現しました。訓練兵を一人前にするプロが、「面構え」で能力を見抜く・・まさに漫画(笑)
実写では表現できない領域を感じます。恐るべし漫画の世界。

蛇足です。
『進撃の巨人』の教官は、野獣のような男です。使命感に燃えるこの男は、訓練兵を皆同じような扱いはしません。動物的な感性で能力を見分けるのでしょう。理究の指導原則の1つである「能力把握の原則」と同じです(笑)

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