理究の言魂(ことだま)

“難しいことを易しく=優しく”が要

「指導する」とは、導くことなので、相手の個性、発達レベル、経験、知識、動機などを想定して行うことが前提となります。後述する「指導原則」の1つである「能力把握の原則」です。この「能力」というのは広義な能力です。幼い子には「興味」「好奇心」と置き換えてみましょう。

理究の幼児教育部門では「学び」の導入を大切にしています。それを「学習の必然化」と呼んでいます。“必然化”とは、〇〇したくなるような状態を構築するわけです。
たとえば、「どんちゃか幼児教室(0歳~3歳ごろまで)」では、指導者が、わざわざ衣装に着替えて、変身して、“それらしさ”“場の雰囲気”を構築するのです。“学習する必然性”を演出していくのです。幼児の発達的な特性を活用した方法です。「ごっこ遊び」の延長と考えてもいいでしょう。そこに「学び」を仕掛けるのです。いわば、ミニ演劇の世界(笑)圧倒的な差別性です。ただ、弱点はあります。講師のスキル幅が大きい(泣)。よって、事業として独り立ちできるかどうかは、未知数。まだまだ精査・改善の余地はあります。

“難しいことを易しく=優しく”という指導理念は、指導の第一段階とも言えます。いや、第一段階でありながら、要諦=急所。

次の“易しいことを深く”“深いことを面白く”と言うのは、第一段階からの派生と考えるべきかもしれません。この書のプロローグでも紹介した中野剛志氏の「奇跡の経済教室」(基礎知識編)は、日本経済が20年以上も伸びない、しかも国際比較しても日本だけが伸びていない、その理由を「お金(貨幣)とは何か」「税金とは何か」「なぜデフレがいけないのか」「なぜ緊縮財政がいけないのか」を紐解きながら、日本の財政政策のミスを分析し、論じています。日本の財務省エリートや主流派経済学者のほとんどが、“実は経済の基本が全く分かっていなかったのでは?”と証明している暴露本(笑)
「これほど高度な内容をこれ以上易しく書けない」と著作者自身が言っています。中野氏は「易しく書こう」としているのです。その意味でも、彼は、指導者の鏡と言えるでしょう。

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