理究の言魂(ことだま)

NO10-6 情熱指導の原則

「情熱指導」を掲げてから40年ほどになります。指導者を目指す多くの人が好む言葉かもしれません。現在の正直な気持ちは、この「情熱指導の原則」を、このまま主張すべきかどうか、この原則に掲載するかどうかと迷いました。いかがわしいイメージ、色あせた感覚が私の中で付き始めています。

情熱指導に似た言葉に熱血指導があります。情熱も熱血も指導者が“一生懸命やっている”という側面で共通しています。ただ、少しニュアンスが違うかもしれません。熱血指導だと暴言も暴力もありのようなパワーハラスメントの匂いが、情熱指導よりも強い気がします。でも・・・根は同じ(笑)
特にスポーツ業界の指導には目を覆うことが多いと感じています。何のために児童・生徒にスポーツを指導しているのか、やらせているのか、疑問を感じることがあります。勝利至上主義に走ったり、指導根拠を示さず、“根性論”や“精神論”を振りかざし、自己満足的に指導している考え方や行為を改めるべきだと本気に思っています。
児童・生徒を“大人の力”でコントロールするやり方には賛同できません。いや、断固として反対の立場を貫いています。

と、いいながら指導者にはある種の“情熱”が必要です。
では、情熱指導の源泉は何でしょうか。

ついつい、その児童・生徒が気になる
ついつい、その学習プログラムに時間をかける
ついつい、教材準備に念を入れる・・・・

他人に強制されたのでは「ついつい・・・」にはならないでしょう。基本は、その事柄に対してのあなたの「好き具合」「夢中度合い」かもしれません。

「情熱大陸 」というテレビ番組のBGM♪
何かワクワクしませんか。音楽で表現すると「情熱」って、新鮮でケレン味がありしかも躍動感もある。純粋さも感じます。

大きな声で熱弁を振ることが情熱指導ではありません。経験と知識と情報に裏付けされた柔軟な指導スキル、一人ひとりの児童・生徒を見守る愛情と個性を見抜く眼力・・・私があなたを上手に導く、私に任せてくれれば大丈夫・・のもとに堂々と着実に振舞うことです。
「情熱指導」をこの原則に入れるかどうか躊躇していることを冒頭に述べました。上記の様に「情熱指導」を拡大解釈して原則とします。

さて、保育現場も含め、小学校受験(理英会)から大学受験(Qゼミ)まで、今回の「指導原則」は、すべてに通じるものです。多分、上手に教えるコツを掴んでいる人は、上記の原則を自然にものにしている人でしょう。経験とか直感がそうさせています。「下手な教え方」のスタッフは、上記の原則のどこかが不足しているはずです。これも1つのフレームワークなので覚えるといいでしょう。そして、早く修正することです。

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